北岳、リベンジ登山!
数年前に来た時は山小屋が取れず、北岳日帰りになってしまい、白根三山の天空回廊を楽しむことができなかった。
今回は、北岳山荘に泊まり、翌日、間の岳、農鳥岳と行く白根三山縦走!
天空回廊が楽しみなコース!
アクセス
JR甲府駅4:35発の広河原行きのバスに乗る。
2300円のバス代と、環境整備費としてプラス300円。
4:35だとJR甲府につく電車はないので、前日深夜入りし仮眠。
前はホテルに泊まったが、今回はcreateBOXというレンタルスペースみたいなところで仮眠。
2時間2000円。
少し狭いが清潔感がありなかなか快適で、仮眠を取れた。
広河原までのバスは今日は2台でた。金曜日平日なので少ないかな。
途中から車掌さんが乗ってガイドをしてくれた。
最近、落石があった〜、あそこが冬の登山道〜、間の岳が日本3位に〜、等々 おかげで少しテンション上がる。
帰りは、農鳥岳から降りて、奈良田温泉バス停。
奈良田温泉バス停から下部温泉駅に行き、下部温泉駅から甲府で帰路につく。
奈良温泉バス停から下部温泉はバス代1000円。
ルート、時間、累積標高
1日目
広河原山荘⇒白根御池⇒右俣コース⇒肩ノ小屋⇒北岳⇒北岳山荘宿泊
2日目
北岳山荘⇒中白根山→間ノ岳⇒西農鳥岳⇒農鳥岳⇒大門沢小屋⇒奈良田バス停

広河原山荘~北岳 日本2位の貫禄!
広河原をスタート。
人が多く追い抜きに時間がかかるし、人を追い越そうと飛ばしすぎたので、あとでバテた。
前に登った時は白根御池小屋までは楽勝な記憶だったが、けっこう急登もあり長いし、きつい。
その後は二俣に行き、右俣から登る。
北岳のバットレスを見上げるルート。
晴天で北岳がかっこいい。
でもその後、雲がもくもくとあがり山頂は白一面に。
いやーしかし長い。
なかなかペースが上がらない。
暑いし、前に来た時に、熱中症気味になり朦朧としながら登ったような苦い記憶を思い出す。
長い長いと思いながら、なんとか肩ノ小屋に到着。
「北岳に来ただけ」とともに写真をパシャリ。
友人にはこのダジャレを言いたいから登ったと自慢(笑)
北岳山頂はガスってて、左斜面はほとんど見れずだが、それはそれでかっこいい風景。
高山は雲の流れが絵になる。
さすが日本2位の北岳、圧巻。
「日本一の富士山は知られているが、日本二位の北岳は知られていない。一位じゃないと意味がいない」
なんて、言い回しもあるが、2位だってかなりすごいぞ。
前回と同じように、山頂からの360度絶景は見れなかったが、良しとしよう。

北岳山荘 設備充実
北岳山荘までの間に雨が降り、山荘まですぐだろうとレインウェアを上しか着なかったら、なかなか山荘までたどり着けず、下はびしょ濡れになってしまった。替えのズボン持ってきててよかった。
乾燥室は満杯になってた。
北岳山荘のよいところは、大部屋だけど仕切りがあるのでプライベート空間を確保できるところ。
それとトイレ。
便秘にならないように何度もトイレに行ったのは、トイレがきれいだったので安心して使えたから。
充電は1回100円でコンセントを利用可能。
自販機がありビール、チューハイ、コーラ、ポカリなど売ってる。
自販機の飲み物がキンキンに冷えてて、コーラがうまい。山頂でこんなキンキンは初めて。
ビールも調子にのって飲んじゃった。
私は高山病になりがちなので、本当はアルコールは控えた方がいいのんだけど(汗)
案の定、夜中頭痛くて何度か起きた。
夕飯のハンバーグ定食は、なかなかおいしい。
朝は山頂で食べるのが好きなので弁当にしてもらった。

北岳の夕日と朝日 最高のロケーション
一日目、昼頃の雨は夕方には止み、太陽は最初雲に隠れていたが、太陽が沈む頃には雲の下で顔を出す。
赤く染まる富士山や北岳がとても素敵で、涙が出てしまいそうな尊さ。
山に登るのはつらいし、面倒だから来るのをためらうが、この景色を見るとまた来ちゃくなる。
翌朝、北岳山荘あたりから日の出を見ようかと考えたが、日が出る場所が北岳方面で、北岳に隠れて綺麗に見れないことがわかり、中白根山頂まで行って見ることにした。
急遽変更したから、日の出ギリギリで急いで山頂に向かう、疲れた。
なんとか山頂で日の出前の空の色が変わる「マジックアワー」に間に合う。
ただ、すごく残念なことに、グループ登山をしてたおじさん達がタバコを吸ってて風下にいたわたしに煙が届き、大変不快な思いをした。
山頂で吸いたい気持ちも分からなくはないが、においが飛んで周りに迷惑だからタバコはやめろ。
山も禁煙にして、罰金制にしてほしい。
日の出は最高。
北岳と富士山の間、雲海から太陽が顔をのぞかせる。
富士山のシルエットや陽射しを受けた赤く染まる北岳が、自然と涙が出てしまうほど、この上なく美しい。
太陽が出たあとは、そこで弁当を食べて、間の岳を目指す。
北岳山荘の朝食の時間は4時半なので、日の出とかぶるのでご注意。

ここからは日の出

間ノ岳~農鳥岳 天空回廊を堪能
間の岳までは、地図では近そうだったんだけど…遠い。
完全な稜線歩きではなく、山の斜面を歩く。
富士山が見えるのと反対側だけど、八ケ岳連峰が見えて、それはそれで楽しめた。
間の岳に到着し、次は農鳥岳へ。
農鳥岳までも長い。
途中、偽ピークではないけど事前によく調べてなかったから、農鳥岳だと思って山頂着いたら西農鳥岳だった。
西農鳥岳からの間の岳、北岳の景色もよい。
あーなんて贅沢な山域。
農鳥岳への途中には、色々な逸話をもつ農鳥小屋がある。
小屋から500メートル離れたあたりで異臭を感じる。
まさかな、と思いながら小屋へ向かう。
残念ながら、名物おやじさんは引退していた。
小屋は掘っ立て小屋で、なかなか渋い。
1番渋いのはトイレ。
何が渋いって、トイレの建物はあるけど便器はなくて、山の斜面に垂れ流しになっていたこと。
そう、途中で異臭がしたのは、この垂れ流しのせい。
なかなかダイナミック。溜まっているところは怖くて見れなかった。
農鳥小屋をあとにし、最後のピーク農鳥岳へ。
ピークを踏むと、感慨深いものがこみ上げてきた。
山を始めたころは到底来れないと思ってた白根三山を踏破できたこと、この上ない山脈、富士山、夕日、朝日、すべての山の楽しみが詰め込まれた山行。
たぶんもう来ることはない、来たいと思っても簡単に来れない、切ない思いがこみ上げる。
少し山頂で物思いにふけながらも、帰りの時間もあるので、下山開始。
あー、ありがとう北岳、中白根、間の岳、西農鳥、農鳥…

下山、奈良田温泉 長い長い下山道 最後のしめに名湯女帝の湯
そして下山がめちゃ長い。
日本2位、3位を擁する南アルプス、下山も簡単ではない。
長いし、急登で、降りるのに時間がかかる。
何組か上がってくる人とすれ違ったがよくこの距離、この急登を登ってくるなと感心した。
持ってた飲み物もわずかだったので、下山後の自動販売機まで持つか心配であった。
救いだったのが、途中の大門沢小屋で美味しい水が無料で飲めたこと。
ここで生き返った。
そして山小屋の方に奈良田までの時間を聞いたら、2時間ぐらいということだったので希望が見えてきた。
ところが そんな簡単ではなく、3時間ぐらいはかかる道だった。
ペースを上げようにも 疲れがたまっていてなかなか上がらず。
帰りのバスの前に温泉に入りたいのもあり、気持ちだけが 焦る。
自分は山行きのペースは速い方だと思っていたが、白根三山に登るようなハイカーたちは、山慣れしていて 体力もあるから、追い越しても少し休憩しているとすぐに抜かれる。
それも精神的にダメージが来た。
結局、北岳山荘からソロで登ってる人とほぼ同じペースだった。
そんなこんなで、なんとか 奈良田温泉に到着。
50分ほどバスまでの時間があったので何とか温泉にも入ることができた。
奈良田温泉、女帝の湯に入湯。
体を洗うと生き返る。
着替えの重い荷物を持ってきた甲斐があった。
泉質はぬるぬるしていて肌に気持ちいい。
2日間の疲れが一気に飛んだ。
最近は、下山後に温泉に入ることは少なかったが、やはり汗をかいて疲れた後の温泉は最高。
荷物が重くなってしまうのが難点。
スッキリしたけど、ここから帰るのに4時間ぐらいかかる…
奈良田温泉から向かった、下部温泉駅にある温泉も気になった。
憧れの白根三山縦走、景色を堪能し、無事終了。
登った山一覧
使ったアイテム
| 使用 | アイテム名(使用の感想リンクあり) | コメント |
| 〇 | サポーター ザムスト 膝 | 膝痛予防に欠かせない |
| 〇 | サポーター ザムスト 腰 | 腰痛予防に欠かせない |
| 〇 | スパッツ CW-X ジェネレーターモデル | 血行がよくなり疲労軽減 |
| × | ザック TRAILblazer20 | 軽くて収納よい |
| 〇 | ザック ミレー | 荷物が多い時はこちら |
| 〇 | ファインテンTシャツ | 速乾あり |
| 〇 | 靴下 ダーンタフ | 最強靴下 |
| × | 靴 アシックス | トレラン |
| 〇 | 靴 マムート | 柔らかくて履きやすい |
| 〇 | ヘッドライト | 色々と使える |
| 〇 | mobileバッテリー | スマホに頼るなら絶対必要 |
| 〇 | Zoff サングラス | メガネ利用に嬉しい、サングラス着脱式 |
| 〇 | 熊スプレー TW-1000 | 熊対策 |
| × | シュラフ モンベル | |
| × | マット | 地面からの冷え対策 必須 |
| × | テント | 山の中の城 |
| 〇 | 地図YAMAP | 必需アプリ |
| 〇 | 保険ココヘリ | 保険+位置情報で安心 |
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